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治療後も油断禁物!つめもの・かぶせものの寿命 (24/11/05)

  •  

    こんにちは。院長の野村です。
    今年の11月7日は暦の上で
    冬の始まりを告げる立冬です。

     

    来る寒さに備えて、冬支度を始める方も
    多いのではないでしょうか。

     

    暖房器具や冬物の衣類は
    早めに手入れを済ませて準備しておきたいですね。

     

    さて、お口においても日ごろの手入れが欠かせませんが、
    実は、治療した後のつめものやかぶせものも、
    その後のセルフケアやチェックが大切です。

     

    そこで今回は、
    治療後のつめものやかぶせものの注意点について
    お話ししていきます。

     

     

     

     

    ◆一生モノじゃない!?
     つめものやかぶせものの寿命

     

    歯科で治療を受けて、
    つめものやかぶせものが入ると
    「これで一安心」
    と思う方も多いのではないでしょうか。

     

    しかし、この時点では歯の不安を
    完全に払拭することはできません。

     

    これらの修復物には寿命があり、
    ある調査では金属のつめもので5.4年、
    かぶせもので7.1年、ブリッジで8年
    それぞれの平均使用年数といわれています。

     

     

     

    では、なぜつめものやかぶせものは
    ”一生モノ”ではないのでしょうか。

     

    それは、治療後もお口の中は
    環境や状態が常に変化し、
    過酷な環境にさらされているからです。

     

    このような環境下において、
    治療した部位が同じ状態を長く保ち続けるのは
    非常に困難なのです。

     

     

     

     

    ◆つめもの・かぶせものの寿命を縮める
     危険な因子

     

    つめものやかぶせものの寿命は、お口の中の
    さまざまな要因によって左右されます。

     

    たとえば、無意識での歯ぎしりや
    食いしばりのくせがある人は、
    つめものやかぶせものに非常に強い力が加わり、
    やがて割れたり欠けたりするおそれがあります。

     

    また、かみ合わせの変化
    つめものやかぶせものが取れたり
    外れたりする要因となり得ます。

     

    これは、治療時点では歯にフィットしていても、
    年月とともにかみ合わせのバランスが変わることで
    余計な負担がかかるためです。

     

    このように、同じような状況下で入れた
    つめもの・かぶせものでも、
    個々のお口の状態や習慣などによって、
    その寿命が大きく変わってくるのです。

     

     

     

     

    ◆見逃されがちな「二次むし歯」に要注意!

     

    つめものやかぶせものの寿命に
    影響を与える要因で、もうひとつ忘れてはいけないのが
    「二次むし歯」です。

     

    これは一度治療した部位に再度発生するむし歯で、
    つめものやかぶせものの装着後であっても、
    やがて劣化により生まれたすき間に菌が入り込み、
    再び歯を溶かしていきます。

     

    二次むし歯は
    自覚症状がないまま進行することが多く、
    レントゲンをとって初めてその存在に
    気づくことも少なくありません。

     

     

     

    そして、二次むし歯が進行すると、
    つめものやかぶせものの適合性が悪くなり、
    やがて外れてしまうおそれがあるのです。

     

    そのため、定期的なチェックによる
    早期発見が重要となります。

     

     

     

     

    ◆長持ちの秘訣はプロのチェック

     

    つめものやかぶせものを長持ちさせるためには
    毎日のセルフケアにくわえ、
    定期的な歯科受診が欠かせません。

     

     

     

     

    繰り返す治療に悩まされないためにも、
    治療後も定期的な受診を継続して、
    お口のトラブルを未然に防ぎましょう!

     

     

     

    医療法人善信会 きわ歯科クリニック
    〒755-0241
    山口県宇部市大字東岐波5623-1
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母子ともにリスクが! 妊娠中の口腔ケアの重要性 (24/10/02)

  •  

    こんにちは。院長の野村です。
    秋といえば「食欲の秋」
    旬の食材を味わうのが楽しみになる季節です。

     

    旬の食材はおいしいだけでなく
    栄養価も高いため、
    積極的に食事に取り入れたいですね。

     

    そんな食事が楽しみな季節だからこそ、
    お口のケアも欠かせません。

     

    中でも妊娠中の方は
    お口のトラブルが起こりやすく、
    母子の健康にも悪影響を与えうるため、
    特に注意が必要です。

     

    そこで今回は、
    妊娠中の口腔ケアの重要性について
    お話ししていきます。

     

     

     

     

    ◆痛みや不快感も!?
     妊娠中に起こりやすいお口のトラブル

     

    かつては
    「一子を得ると一歯を失う」
    といわれたほど、
    妊娠中は口内にさまざまな問題が
    発生しやすくなります。

     

    「気分が悪くて、歯が磨けない」
    「だ液がネバついて気持ち悪い」
    などがその代表例です。

     

     

     

    また、妊娠前にはなかった
    以下のようなトラブルに悩まされる方も
    少なくありません。

     

    ・歯や歯ぐきに痛みがある
    ・歯ぐきに腫れや出血がある
    ・冷たいものや熱いものがしみる
    ・口臭が強くなる

     

     

     

     

    ◆なぜ妊娠中にお口のトラブルが起きるのか?

     

    その要因のひとつが、妊娠中における
    女性ホルモンの分泌量の増加です。
    これにより、女性の体には
    さまざまな変化が生じます。

     

    これはお口の中も例外ではなく、
    サラサラだっただ液が粘り気を増し、
    つわりによって
    歯みがきが困難になるなどして、
    普段よりもお口の中を
    清潔に保つ力が弱まります

     

    また、歯周病菌の中には
    女性ホルモンによって
    活発になる菌が存在することも、
    妊娠中に歯ぐきの腫れや
    出血が多くなる一因です。

     

    さらに、妊娠後期に入り
    お腹が大きくなると、
    一度に食べられる食事の量が限られるため、
    結果的に食事の回数が増えていきます。
    それに応じたケアが不足してしまうことも、
    お口のトラブルが増える要因となります。

     

     

     

     

    ◆赤ちゃんにも悪影響が!?
     妊娠中の歯周病に要注意

     

    妊娠中のお口のトラブルは
    お母さんだけの問題ではなく、
    赤ちゃんにまで影響する恐れがあります。

     

    その一例が、早産や低体重児出産です。

     

    近年の研究により、妊娠中の歯周病は
    早産や低体重児出産のリスクを約2倍~4倍も
    高めることがわかっています。

     

    これは、歯周病の原因菌や歯ぐきの炎症が、
    子宮の収縮に影響を与えるため
    考えられています。

     

     

     

    このことから、
    妊娠中はお母さん自身だけではなく
    お腹の赤ちゃんの健康を守るためにも、
    お口のケアは欠かせません。

     

     

     

     

    ◆安定期に入ったら歯科受診を!

     

    妊娠中のお口の健康は、
    お母さんと赤ちゃん、双方に大切です。

     

    妊娠安定期(妊娠16週~27週)に入ったら、
    ぜひ歯科医院で検査とクリーニングを受けましょう。
    また、安定期であれば
    必要な歯科治療を受けることも可能です。

     

     

     

     

    定期的なケアでお口の健康を保ち、
    安心して出産を迎えられるよう、
    私たちも全力でサポートいたします。

     

    妊娠中のお口のケアで気になることがあれば、
    お気兼ねなく当院へご相談ください。

     

     

     

    医療法人善信会 きわ歯科クリニック
    〒755-0241
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お口の衰えは要介護の入り口?「オーラルフレイル」とは (24/09/03)

  •  

    こんにちは。院長の野村です。
    今年は9月16日が敬老の日ですね。

     

    お年寄りを敬い、
    長寿を願う日ということで、
    ご高齢のご家族へお祝いをする方も
    いらっしゃるのではないでしょうか。

     

    年を重ねても若々しく
    元気に過ごしたいものですが、
    実は、加齢による衰えと
    お口の状態には深い関わりがあるのです。

     

    そこで今回は、
    心身の衰えにつながりうるお口の機能低下、
    オーラルフレイルについてお話ししていきます。

     

     

     

     

    ◆そのお口の変化
     実はオーラルフレイルかも?

     

    食事をしていて、以前よりも
    「むせやすくなった」
    「食べこぼしが増えた」
    と感じたことはないでしょうか。

     

     

     

    オーラルフレイルとは、
    このような日常で感じる
    ”お口のささいな衰え”のことで、
    「健康な状態」と
    「お口の機能が低下した状態」の
    ちょうど中間に当たります。

     

    この段階で適切な対応を行えば、
    元の健康な状態に戻れるのが
    オーラルフレイルの大きな特徴です。

     

    一方で、日常生活において、
    このようなささいな衰えは
    「年をとれば仕方のないこと」
    と軽視しがちで、
    そのまま放置してしまう方
    少なくありません。

     

     

     

     

    ◆放置厳禁!
     オーラルフレイルが要介護の原因に!?

     

    オーラルフレイルを放置すると、
    その先にはさまざまなリスクが
    待ち受けています。

     

    たとえば、「噛みにくい」という状態が続くと、
    人はおのずとやわらかい食品を
    好んで食べるようになります。

     

    その結果、噛む筋肉がますます弱くなり、
    やがて噛めなくなるという
    お口の機能低下に至ってしまいます。

     

    このように、はじめは
    「噛みにくい」「飲み込みにくい」
    だったものが、次第に
    「噛めない」「飲み込めない」
    という機能低下に至ってしまうのが、
    オーラルフレイルの怖いところです。

     

    さらに、オーラルフレイルは
    お口の問題だけにとどまらず、
    全身の衰え(身体的フレイル)にも影響します。

     

    ある調査では、オーラルフレイルの人は
    そうでない人と比べて、
    要介護になるリスクが約2.4倍、
    4年以内に亡くなるリスクが約2倍になると
    報告されています。

     

     

     

    オーラルフレイルが原因で
    要介護に至ってしまうと、
    元の健康な状態に戻すのは難しくなります。

     

    したがって、ほんの少しの衰えも
    「年のせい」と軽く見ず、
    早め早めに対処していくことが肝心です。

     

     

     

     

    ◆ささいな変化に気づくことから!
     早期対応が大切です

     

    食べこぼしや、むせやすくなるほか、
    お口の渇き
    普段の会話で言葉をはっきり発音できないなど、
    これらに身に覚えがある場合は、
    オーラルフレイルが疑われます。

     

     

     

     

    大切なのは、
    オーラルフレイルを自覚したら
    早期の機能改善に取り組むことです。

     

    いつまでもおいしく食事を楽しみ、
    健康的な生活を送るためにも、
    早めに歯科医院で相談し、
    適切な指導を受けましょう!

     

     

     

    医療法人善信会 きわ歯科クリニック
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口腔ケアが命を守る!歯周病と心臓病の密接な関係 (24/08/02)

  •  

    こんにちは。院長の野村です。
    8月に入り、いよいよ夏本番となりました。
    厳しい暑さが続きますが、
    こまめな水分補給と体調管理を心がけ、
    この夏を乗り切っていきましょう。

     

    さて、8月10日は
    「健康ハートの日」です。
    810=ハートの語呂にちなみ、
    心臓病の予防キャンペーンの一環として
    日本心臓財団が提唱しました。

     

    日本人の死亡原因第2位の心臓病
    歯科とも密接に関わっており、
    口腔ケアが不十分だと
    心筋梗塞などの重篤な病気に
    かかりやすくなることが
    わかっています。

     

    そこで今回は、
    あまり知られていないお口と心臓の意外な関係や
    そのリスクについて、詳しく解説していきます。

     

     

     

     

    ◆歯周病になると
     心臓病のリスクが2倍に!?

    「歯周病」と聞くと、
    お口だけの問題と感じるかもしれません。

     

    しかし、近年は世界各国の研究によって、
    歯周病が全身のさまざまな病気と
    関係していることがわかってきました。

     

    心臓病もそのひとつで、
    国内で実施されたある調査では、
    歯周病の疑いが強い人は、
    そうでない人と比較して
    心筋梗塞の発症数が約2倍に上るとの
    データが報告されています。

     

     

     

    これまで、心臓病の危険因子としては
    高血圧や肥満、喫煙などが
    主に挙げられていましたが、
    ここにきて「歯周病」
    無視できない存在であることが
    明らかになってきたのです。

     

     

     

     

    ◆歯周病が心臓に影響するのはなぜ?

     

    歯周病と心臓病、
    一見すると無関係に思える
    この2つの病気に
    いったいどのような関わりがあるのでしょうか。

     

    そのメカニズムについては、
    現在までに次の2つの説が
    考えられています。

     

    1つは、歯周病菌が血流に乗って心臓へ運ばれ、
    血管に炎症を起こすという説です。

     

    この炎症によって心臓の血管の壁が厚くなると、
    いわゆる「動脈硬化」が進行し、
    狭心症や心筋梗塞を引き起こします。

     

    実際に、動脈硬化を起こした患者さんの
    心臓の血管を調べた研究では、
    数種類の歯周病菌が
    発見されたという報告があります。

     

     

     

    もう1つは、歯ぐきの炎症そのものが
    心臓病をはじめとする
    全身の病気の引き金になるという説です。

     

    歯周病で歯ぐきが腫れると、
    その部位からは炎症に関連した
    さまざまな物質が放出されます。
    これらの物質が心臓に運ばれると、
    血管などに悪影響を及ぼすことがわかっています。

     

     

     

     

    ◆命を守るためにも歯を大切に!

     

    生活習慣病の予防といえば、
    「食事」「運動」「禁煙」「睡眠」などが
    重要視されてきました。

     

    これらに加えて
    「口腔ケア」も徹底することが、
    今後の生活習慣病予防における
    大切な取り組みになります。

     

     

    健康診断だけでなく、
    歯科での定期検診も欠かさずに、
    常に良好なお口の状態を目指しましょう!

     

     

     

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睡眠不足は歯にも悪い?知っておきたい眠りとお口の関係 (24/07/02)

  •  

    こんにちは。院長の野村です。
    7月に入り、夏の暑さが
    本格的になってきました。

     

    昼だけでなく夜も暑さが続くと
    寝苦しさを感じることで、
    なかなか寝付けずに睡眠不足に陥ることも。

     

    この睡眠不足
    心身の健康にとっての大敵ですが、
    実はお口にも悪影響を及ぼすことを
    ご存じでしょうか?

     

    今回は睡眠とお口の健康の関係性について
    お話ししていきます。

     

     

     

     

    ◆睡眠不足で歯が危険にさらされる!?

     

    不十分な睡眠によるリスクのひとつが
    むし歯の進行です。

     

    「しっかりと歯みがきをしていれば大丈夫」
    と思われるかもしれませんが、
    これだけでは
    むし歯を防げない恐れがあるのです。

     

    では、どのようにして睡眠不足が
    むし歯の進行を招くのでしょうか?

     

    その要因は、だ液の減少です。

     

    だ液はお口の中の汚れを洗浄したり、
    歯の修復を促したりすることで、
    むし歯の進行を防ぐ役割を果たしています。

     

    しかし、睡眠不足によって
    自律神経が乱れると、
    だ液の分泌量が減少します。

     

    この結果、だ液によって
    歯を守る働きが不十分になり、
    むし歯が進行しやすくなります。

     

     

     

     

     

    ◆むし歯だけじゃない!?
     睡眠不足によるもうひとつのリスク

     

    睡眠不足によって引き起こされる
    もうひとつのリスクが歯周病の悪化です。

     

    歯周病は歯を支える骨が
    溶けてしまう病気で、
    最悪の場合は
    歯が抜けてしまう恐れもあります。

     

    では、睡眠不足と歯周病は
    どのように関係しているのでしょうか?

     

    これらを結びつける
    キーワードが「糖尿病」です。

     

    糖尿病は血液中の血糖の増加により、
    やがてさまざまな合併症を引き起こす病気で、
    数ある発症要因のひとつに
    睡眠不足が挙げられています。

     

    そして、糖尿病は
    先に述べた歯周病と深い関係があり、
    相互に症状を悪化させることが
    明らかになっているのです。

     

     

     

    いずれも自覚症状に乏しいため、
    「気づいたら糖尿病も歯周病も悪化していた…」
    といった事態にもなりうる、
    まさに恐ろしい病気です。

     

     

     

     

    ◆良質な睡眠のカギは「歯の本数」にあり

     

    先にご紹介したケースとは逆に、
    歯の状態が睡眠時間に影響を及ぼすことも
    あると言われています。

     

    ある研究では、
    歯の本数が少ないと睡眠時の呼吸を妨げ、
    睡眠時間に影響する恐れがある、
    との指摘をもとに、
    調査が実施されました。

     

    その結果、歯の本数が少ない人は
    20本以上歯がある人に比べて、
    睡眠不足、または長時間眠りすぎるリスクが
    高くなることが明らかになりました。

     

    このように、お口と睡眠は
    お互いに深い関係性があり、
    ときに健康そのものを左右するといっても
    過言ではありません。

     

     

     

     

    ◆お口のケアと良好な睡眠で
     健やかな毎日を!

     

    健やかな生活を送るためには
    良質な睡眠とお口の健康維持、
    どちらも欠かすことができません。

     

     

     

     

    毎日の生活習慣を整えつつ、
    お口の状態に不安がある方は
    早めに歯科を受診することをおすすめします。

    日々のセルフケアで
    万全の対策を心がけて、
    暑い夏も元気に乗り切りましょう!

     

     

     

    医療法人善信会 きわ歯科クリニック
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