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歯を守れば脳も守れる!認知症対策はお口から (25/10/02)

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    こんにちは。院長の野村です。
    今年は秋の味覚であるサンマが大漁です。

     

    サンマなどの青魚に多く含まれるDHAは
    認知症予防にも役立つ可能性 があるとされ、
    積極的に摂りたい栄養素のひとつです。

     

    実は認知症には食事や生活習慣だけでなく、
    お口の健康も深く関わっていることが
    わかってきています。

     

     

     

     

    ◆歯が減ると記憶力が落ちる?
     ~歯の本数と認知症

     

    年齢を重ねると歯の本数が減り、
    これにより噛む力が弱まってしまいます。

     

    噛む力が弱まると、食事や体調面だけでなく、
    「認知症」の発症にも影響することが
    多くの研究で示されています。

     

    ある研究では、65歳以上で歯がほとんど残っておらず、
    入れ歯も使っていない人は、
    20本以上ある人に比べて認知症のリスクが
    約1.9倍も高いという結果がでています。

     

     

     

    「噛む」という行為は
    単に食べものを細かくするだけでなく、
    あごの筋肉を動かして
    脳に刺激を届ける役割も担っています。

     

    歯が減ってしっかり噛めなくなると、
    脳への血流や刺激が減少し、
    その働きが弱くなってしまうわけです。

     

     

     

     

    ◆歯周病は「アルツハイマー型認知症」の
     引き金に

     

    近年は歯の本数だけでなく、
    歯周病も認知症に
    影響を与えることがわかってきました。

     

    別の研究では、歯周病の人はそうでない人と比べて、
    アルツハイマー型認知症のリスクが
    約1.7倍も高いと報告されています。

     

    アルツハイマー型認知症は、
    脳に「アミロイドβ」という
    老廃物のようなものが溜まり、
    記憶力や判断力が低下していく病気です。

     

    実は、歯周病菌が体に入り込むと、
    アミロイドβが作られやすくなり、
    認知症のリスクを高めるおそれがあるのです。

     

     

     

     

     

    ◆歯が20本あれば割引される保険商品も!?

     

    こうした研究結果は、
    医療以外の分野でも活用されはじめています。

     

    最近では、ある生命保険会社が
    70歳以上で歯が20本以上残っていれば
    保険料を割り引く、という
    認知症保険の商品を発売した例もあります。

     

    このように、お口の健康と
    将来の健康リスクのつながりが
    より一層社会でも認識されてきています。

     

     

     

     

    ◆「人生100年時代」の今、できること

     

    「いつまでも自分らしく元気に過ごしたい」
    というのは多くの人に共通した願いであり、
    その実現には”お口の健康”が欠かせません。

     

    歯や歯ぐきを守ることは認知症のみならず、
    糖尿病や心臓疾患、脳卒中の予防にも
    役立つといわれています。

     

    日々のセルフケアに加え、
    定期的に歯科を受診してお口の環境を整えることは、
    健康寿命を延ばす第一歩です。

     

     

     

     

    未来の自分、そして大切な家族のためにも、
    今日からできることを一緒にはじめていきましょう。

     

     

    医療法人善信会 きわ歯科クリニック
    〒755-0241
    山口県宇部市大字東岐波5623-1
    TEL:0836-58-6607
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子どもに多い!唇の裏の水ぶくれ、放置しても大丈夫? (25/09/02)

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    こんにちは。院長の野村です。
    9月頃からは新米が多く出回り始めます。

     

    お米をよく噛むとだ液の分泌が促され、
    消化・吸収がスムーズになるほか、
    自然な甘みを感じることができます。

     

    お米をよりおいしく味わうためにも、
    日ごろからしっかり噛んで食べることを
    意識したいですね。

     

    ところで、この「だ液」ですが、
    時折、お口の中や唇に水ぶくれのような症状
    引き起こすことがあります。

     

     

     

     

    ◆唇や舌にできる水ぶくれ、その正体は?

     

    お子さんのお口の中に
    小さな水ぶくれのような膨らみが見つかると、
    心配になり、慌てて受診をされるケースが
    少なくありません。

     

    このような唇や舌にできる
    半透明の膨らみは
    「粘液嚢胞(ねんえきのうほう)」の可能性があります。

     

     

     

    粘液嚢胞とは、
    お口を噛んだり傷つけたりすることで、
    だ液を運ぶ細い管が詰まってしまい、
    だ液の行き場がなくなって
    水ぶくれのようになってしまうものです。

     

    見た目ほど心配なものではありませんが、
    自然に消えることは少なく、
    繰り返しやすいのが特徴です。

     

     

     

     

    ◆痛みはなくても油断は禁物

     

    粘液嚢胞は子どもに多くみられる
    お口トラブルのひとつで、
    舌の先や裏側、下唇にできやすく、
    直径5~15mmと大きさもさまざまです。

     

    ただし、中に溜まっているのはだ液なので、
    基本的に痛みを伴うことはありません。

     

    「つぶれると中のだ液が出て小さくなりますが、
    「しばらくするとまた溜まって膨らんでくる…
    というのを繰り返すのが、
    この病気の厄介なところです。

     

     

     

    つい自分でつぶしてしまいたくなりますが、
    傷口に細菌が入り
    炎症を引き起こすおそれもあるため、
    気になっても無理に触らず安静を保ちましょう。

     

     

     

     

    ◆治療法と注意したいポイント

     

    粘液嚢胞の多くは自然に治ることはなく、
    効き目のある塗り薬や飲み薬もありません。

     

    膨らみが小さいものであれば
    経過を見守ることもありますが、
    根本的に治すには、
    原因となっている小さなだ液腺ごと
    嚢胞をとり除く外科処置などが必要になります。

     

    特に、舌の裏側のやわらかい部分に
    大きく膨らんだ「ガマ腫」と呼ばれるタイプのものは、
    放っておくと食事や発音に
    支障が出ることもあるため、
    早めの受診が安心です。

     

     

     

     

    ◆気になる症状は早めの相談を

     

    粘液嚢胞のほとんどは良性ですが、
    再発を繰り返したり大きくなったりする場合は
    治療を検討する必要があります。

     

    また、まれにですが
    別の病気が隠れていることもあるため、
    自己判断で放置するのは禁物です。

     

     

     

     

    お口の中に気になる膨らみ・できものを見つけたら、
    早めに歯科医院を受診しましょう。

     

     

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    〒755-0241
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子どもを「歯医者嫌い」にさせない声かけ&接し方のコツ (25/08/04)

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    こんにちは。院長の野村です。
    8月に入り、夏も本番を迎えました。

     

    夏休み中のお子さんは
    けがや夏風邪に気をつけつつ、
    楽しく過ごしてくださいね。

     

    さて、この長い夏休み期間の間に、
    お子さんの“歯医者デビュー”を考えているご家庭も
    多いのではないでしょうか。

     

    「歯医者=痛い、こわい」
    といったイメージから、どうしても最初は
    嫌がられてしまいがちです。

     

    そこで今回は、
    お子さんが少しでも安心して歯医者に通えるよう、
    保護者の皆さまに心がけていただきたいポイントを
    ご紹介します。

     

     

     

     

    ◆実は逆効果?こんな声がけに要注意!

     

    お子さんによかれと思ってかけた一言が、
    歯医者嫌いを助長することがあります。

     

    無意識のうちに以下のような言葉を
    言っていないか、チェックしてみましょう。

     

     

     

    ・「歯みがきしないと歯医者さんに連れて行くよ!」
    歯みがきを嫌がられるとつい出てしまう言葉ですが、
    「歯医者=罰を受ける場所」
    とインプットされてしまうため、
    歯医者は自分の健康を守ってくれる味方だと
    伝えることが大切です。

     

    ・「お口を見るだけだよ」「痛いことはしないよ」
    このような嘘で歯医者へ連れて行くと、
    結果的にさらに嫌がられてしまいます。
    治療のことは正直に伝え、
    終わったあとはたくさん褒めてあげましょう。

     

    ・「みんな我慢しているよ!」「怖くないから!」
    このような不安な気持ちを否定する言葉は、
    かえって不安を強めてしまう可能性があります。
    まずはお子さんの気持ちを理解し、
    寄り添ってあげましょう。

     

     

     

     

    ◆ちょっとした工夫で通院がスムーズに

     

    受診のタイミングや待合室での過ごし方など、
    少し工夫するだけでも
    お子さんの通院がスムーズになります。

     

    ぜひ、以下を参考にしてみてください。

     

    1.幼児の受診は「午前中」がベスト
    眠気や空腹、疲れなどが重なるとぐずりやすくなります。
    とくに小さなお子さんは、
    体調や機嫌の良い午前中の受診がおすすめです。

     

    2.動きやすく汗をかいても対応できる服装
    小さなお子さんは、
    処置を嫌がって泣いたり暴れたりすることもあります。
    通気性の良い服を選び、
    着替えも用意しておくと安心です。

     

    3.待合室ではリラックス
    待っている間は絵本を読んだり、
    お気に入りのおもちゃで遊ばせたりして、
    リラックスできる雰囲気をつくりましょう。

     

     

     

     

     

    ◆歯医者は子育ての強いパートナー

     

    「泣いたらどうしよう」
    「嫌がったら迷惑かも」
    と、不安で受診をためらう保護者の方は
    少なくありません。

     

    しかし、私たちはただ治療をするだけではなく、
    治療を通じてお子さんの成長や
    気持ちに寄り添うことも
    同様に大切な役割だと考えています。

     

     

     

     

    お子さんの受診についてご心配なことがあれば、
    まずはお気兼ねなくご相談ください。

     

     

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歯ぐきにできる硬いコブ「骨隆起」とは? (25/07/02)

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    こんにちは。院長の野村です。
    7月はスイカが旬の時期です。

     

    スイカの種はとても硬く
    噛むと違和感がありますが、
    そのまま食べてしまっても
    健康上は問題ないとされています。

     

    実は、お口の中でも
    硬いけれども体に害はない膨らみ
    できることがあります。

     

     

     

     

    ◆これは病気?硬い膨らみの正体

     

    「舌で歯ぐきをなんとなく触ってみたら、
    硬いコブのようなものができていた」
    という経験はありませんか。

     

    このような歯ぐきにできる骨の膨らみを、
    「骨隆起(こつりゅうき)」といいます。

     

     

     

    骨隆起は、
    主に下あごの内側(舌側)の小臼歯のあたりや、
    上あごの内側の中央部によく見られます。

     

    この骨の膨らみは急にできるものではなく、
    長い年月をかけて
    ゆっくりと大きくなっていくため、
    「気づいたらいつの間にかできていた」
    ということも少なくありません。

     

    ふと気づいた異変に
    「これってお口の病気?」
    と不安になるかもしれませんが、
    骨隆起はあごの骨の形が変化したもので、
    基本的に体に害はありません。

     

     

     

     

    ◆骨隆起ができる原因

     

    「なぜ、こんなふうに骨が盛り上がるの?」
    と気になる方も多いと思いますが、
    実は骨隆起のはっきりとした原因は
    まだわかっていません。

     

    今のところ、
    「遺伝的な要因」「噛む力の刺激」などが
    関係しているといわれています。

     

    噛む力の要因として代表的なものが、
    歯ぎしり・食いしばりです。

     

    強い噛みしめが続くと、
    その刺激にあごの骨が反応し、
    少しずつ盛り上がると考えられています。

     

     

     

     

    骨隆起そのものは病気ではないため
    治療の必要はありませんが、
    「入れ歯が当たって痛い」
    「発音がしづらい」
    など、日常生活に支障をきたす場合は、
    外科的に取り除くこともあります。

     

     

     

     

    ◆違和感があれば歯科で状態の確認を

     

    骨隆起そのものに問題はなくとも、
    関連する症状には注意が必要です。

     

    骨隆起が生じた部分は歯肉が薄いため、
    硬い食べものによって傷つきやすく、
    痛みを感じることがあります。

     

    また、骨隆起の原因のひとつとされる
    歯ぎしり・食いしばりは、
    歯やあごの関節に強い負担がかかります。

     

    放置すると深刻な影響を与えることもあるため、
    専用のマウスピース(ナイトガード)などで
    対策することが大切です。

     

     

     

     

    そして、歯ぐきの膨らみは
    骨隆起だけでなく、ほかの病変が
    疑われることもあります。

     

    お口の中の違和感や痛み、
    見た目の変化がご心配な方は
    お気兼ねなく当院へご相談ください。

     

     

    医療法人善信会 きわ歯科クリニック
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歯並びや呼吸にも影響する!?舌の正しいポジションとは (25/06/03)

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    こんにちは。院長の野村です。
    6月5日は環境問題への取り組みを広げる日、
    世界環境デーです。

     

    日本では「環境の日」として定められており、
    私たちもまずは身近な環境問題から
    少しずつでも意識的な取り組みを
    心がけたいですね。

     

    身の回りの環境と同じく、
    お口の環境においても
    意識を向けてみてほしいことがあります。

     

    それが、舌の位置です。

     

     

     

     

    ◆舌の正しい位置はどこ?

     

    普段、私たちは自分の舌が
    どこにあるのかをほとんど意識していません。

     

    しかし、舌には
    ”本来あるべき位置”が存在します。
    その位置とは上の前歯の裏側のやや上、
    「スポット」と呼ばれるポイントです。

     

    舌は何もしていないときに、
    先端がこの位置にあるのが
    自然な状態とされています。

     

    ところが近年は、
    舌の先端がこのスポットより低い位置にある
    「低位舌(ていいぜつ)」の方が増えています。

     

     

     

    低位舌は放置すると、
    さまざまな不調やトラブルの
    原因になることが知られています。

     

     

     

     

    ◆舌の位置が呼吸に与える影響

     

    低位舌による不調のひとつに挙げられるのが、
    呼吸への影響です。

     

    人間の呼吸は「鼻呼吸」が正常ですが、
    舌が下がっていると口が開きやすくなるため
    「口呼吸」になりがちです。

     

    「息をするなら鼻でも口でも
    どちらでもいいのでは?」

    と思われるかもしれませんが、
    実は口呼吸にはさまざまな問題があります。

     

    口呼吸によって口が乾くと、
    だ液の自浄作用が弱まり、
    むし歯や歯周病、口臭のリスクが高まります。

     

    さらに、鼻には細菌やウイルス、
    アレルゲンなどをブロックする
    「フィルター機能」が備わっていますが、
    口呼吸ではこの役割が十分に機能しなくなります。

     

    そのため、風邪やインフルエンザなどの感染症や、
    アレルギー症状のリスクが高まる可能性があります。

     

     

     

     

     

    ◆まだまだある!低位舌のリスク

     

    低位舌は呼吸のほかにも、
    次のようなリスクが指摘されています。

     

    (1)歯並び・かみ合わせの乱れ
    低位舌になると、舌が上あごを押し広げる力が
    うまく働きません。
    そのため、上あごが狭いまま成長してしまい、
    歯が並ぶスペースが足りなくなったり、
    「受け口」になったりすることがあります。

     

    (2)姿勢や全身のバランスの影響
    低位舌が原因で口呼吸になると、
    空気が通る「気道」も狭くなってしまいます。
    そのため、十分な呼吸を確保しようと
    無意識に頭を前に傾けたり、
    上向きにしたりする姿勢になりやすく、
    これが猫背や肩こり、腰痛などの
    一因になることがあります。

     

    (3)睡眠の質の低下
    低位舌の人は舌の筋力がもともと弱いため、
    眠っている間に舌がのどの奥のほうへ
    下がりやすくなります。
    その結果、舌が気道をふさいでしまい、
    「いびき」「睡眠時無呼吸症候群」
    引き起こすことがあります。

     

     

     

     

     

    ◆あなたは大丈夫?

    舌の位置のセルフチェック

     

    次のような場面で
    舌の先端が下の前歯に当たっていたり、
    上下の前歯の間に挟まっていたりする場合は、
    低位舌の可能性があります。

     

    ・何かに夢中になっているとき
    ・普通に口を閉じているとき
    ・「タ行」の言葉を発音するとき
    ・食べ物や飲み物を飲み込むとき

     

    低位舌は放置すると、
    さまざまな不調の原因になるため、
    早めの改善が大切です。

     

    お心当たりがある場合は、
    早めの受診を心がけましょう。

     

     

     

    医療法人善信会 きわ歯科クリニック
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