院長ブログ
10代に異変多数!顔のゆがみは口の中に原因が⁉ (25/02/04)
こんにちは。院長の野村です。
2月28日は日本で初めてビスケットが作られたことから
「ビスケットの日」とされています。
ビスケットの歴史は古く、古代ヨーロッパ人が
航海に携えた硬い保存食が
起源と言われています。
現代では広く親しまれているビスケットですが、
最近、若い世代ではこのような硬い食べものよりも、
やわらかい食べもののほうが
好まれる傾向にあります。
そして、この傾向が
身体の発達に深く関わる問題として
注目されています。
◆高齢者よりも深刻!10代の「食べる力」
近年、若い世代を中心に
「硬い食べもの離れ」が進んでいます。
これは、10代のお口の機能の発達に
深刻な影響が及んでいることを
暗に示しています。
日本歯科医師会の調査によると、
10代の2人に1人が
食事中にあごの疲れを感じており、
その割合は70代の2.7倍に及ぶことがわかりました。
同調査ではほかにも、若い人の間で
「滑舌が悪い」「食べこぼしが多い」
といった症状も多数報告されており、
10代の「食べる力」の低下が大きな問題となっています。
これらの症状は「口腔機能発達不全症」として、
近年歯科医療の現場でも重要視されています。
◆顔つきや発音にも影響?
「口腔機能発達不全症」とは
口腔機能発達不全症は、
2018年に新しく保険適用となった病名で、
18歳未満の子どもに見られる、
口腔機能の発達の遅れを示しています。
「食べる」「話す」「呼吸する」
といった日常の動作は、噛む筋肉や
あごの骨の発達にも深く関わっています。
これらの機能が
十分に発達しないまま放置すると、
筋肉やあごの正常な発育が妨げられ、
次のような問題を招いてしまうおそれがあります。
・歯並びやかみ合わせが悪くなる
・顔の形にゆがみが生じる
・発音が不明瞭(滑舌が悪い)
・鼻腔や気道が狭くなり、呼吸がしづらくなる
・噛む力の低下により、成長期に必要な栄養が不足する
◆早期の対応が重要!今すぐチェック!
口腔機能発達不全症は
早い段階での気づきと適切なケアにより、
多くの場合で改善が期待できる病気です。
一方で、「食べこぼし」や
「ゆっくり食べる習慣」など、
その兆候は子育ての日常でよく見られるものも多く、
そのまま見過ごされてしまうことも
少なくありません。
口腔機能発達不全症は、
「食べる」「話す」「その他(体格など)」の
各項目のチェックリストにより診断されます。
以下に基準の一部を記載しますので、
これらをはじめ、お口の機能に不安がある場合は、
お早めに当院までご相談ください。
□咀しゃく時間が長すぎる(または短すぎる)
□食事の量や回数が多すぎる
(または少なすぎる、ムラがある)
□「カ・サ・タ・ナ・ラ」行がうまく発音できない
□いつも口を開けて息をしている
□睡眠時のいびきがある
医療法人善信会 きわ歯科クリニック
〒755-0241
山口県宇部市大字東岐波5623-1
TEL:0836-58-6607
URL:https://kiwa-shika.com/
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