診療情報
親知らずの対処法 
親知らずは抜歯が必要な場合と、経過観察で問題ない場合があります。抜いた方がいいケースには次の4パターンが存在します。
①親知らずがむし歯や歯周病によって痛みや炎症を繰り返し起こしている場合。
痛みで食事が取れなかったり口が開けづらくなったりするなど日常生活に支障をきたすこともあります。
②歯並びに悪影響を与えている場合。
横向きに生えていることが多く手前の歯を押すことで歯並びに影響を与えていることがあります。
③横向きに生えているせいで手前の歯に悪影響を及ぼしている場合。
歯並びだけでなく手前の歯の根っこを溶かしてしまっていることがあります。
④埋まった歯に嚢胞ができてしまっている場合。
親知らずによくみられるもので、小さいものは症状がありませんが大きくなると腫れたり骨を吸収したりなどさまざまな症状が見られます。
しっかりと生えそろい、むし歯や炎症の兆候がない場合は、無理に抜かずに様子を見るのがよいでしょう。特に高齢者の場合、抜歯による体への負担や合併症のリスクが増すため、経過観察することが勧められることもあります。最終的な判断は、かかりつけの歯科医と相談して決めるのが安心です。
引用:中日新聞’24.11.28