診療情報
無意識にしている食いしばりのリスク
実は恐ろしい食いしばり!
歯の「食いしばり」が、実は私たちの歯や体にさまざまなリスクをもたらすことをご存じですか?
食いしばりが続くと、歯に大きな負担がかかり、場合によってはすり減ってしまいます。これにより、歯がしみるような知覚過敏が生じることもあります。さらに、歯ぐきや顎の筋肉に過度な力が加わることで歯ぐきが下がる「歯肉退縮」や、顎関節に痛みや違和感を引き起こす「顎関節症」の原因にもなります。
また、食いしばりは体全体にも悪影響を与えることがあります。例えば、肩こりや頭痛、首の痛みなどが慢性的に現れる場合、その原因が歯の食いしばりにあることも少なくありません。
無意識に歯を食いしばることで顎周りの筋肉が緊張し、結果的に体全体のバランスに悪影響を与えるのです。
食いしばりを予防するには?
では、食いしばりを予防するためにはどうすればよいのでしょうか?
まず、自分が食いしばりをしているかどうかを意識することが重要です。日中に集中している時や、寝ている間に顎や歯に力が入っているか感じてみましょう。また、歯科医院で定期的に診察を受けることで、早期に問題を発見し、対処することができます。
もし食いしばりが確認された場合、マウスピース(ナイトガード)を使用することが効果的です。寝ている間に装着することで、無意識に食いしばってしまうのを防ぎます。
食いしばりは多くの人が無意識にしてしまう習慣ですが、そのリスクを知り、適切に対処することで、歯や体を守ることができます。日々のケアと定期的な歯科診察で、健康な歯を長く保ちましょう!
引用:アー・ユー・ハッピー?’24.8月より