診療情報
割り箸の「喉突き」注意 刺さる角度で重症化も!
喉突き事故は、多くの場合、硬かったり、とがったりする物をくわえたまま転んだり、人にぶつかったりして発生します。特に歩行が安定しない子どもは事故に遭う危険性が高くなります。
異物が喉にまっすぐ刺さると奥まで入って重症化し、異物をとるための手術が必要になることがあります。斜めに刺さると、口内の粘膜を傷つけてしまいます。多くの場合は斜めに刺さり、太い血管や神経を傷つけます。傷口から細菌が入ることで感染症を引き起こしてしまうこともあります。
各地で再開されている祭りや飲食イベントでも注意が必要です。先がささくれる可能性のある割り箸や串は、CT(コンピューター断層撮影)画像に写りにくく、体内に異物が残ってしまう可能性が高まります。体内に残った異物が原因となった死亡例もあります。
事故が起きたら、口にれていた物を持って必ず病院に行ってください。破片がないか確認するための重要な情報になるからです。
歯磨き中の事故も!
歯磨き中の事故も多く発生しています。消費者庁によると、6歳以下の歯磨き中の事故は2016年~21年の5年間で120件ありました。事故を防ぐには喉の奥まで刺さらない専用の歯ブラシを選び、歯磨き中は大人が見守ることが大切です。
新潟日報2023.8月2日号より