診療情報
医科系多職種と連携
将来求められる歯科医療の提供体制について、厚生労働省が取りまとめを行いました。内容は、かかりつけ歯科医の役割、歯科医療機関の機能分化と連携、病院歯科の役割、医科歯科連携、多職種連携、障害児(者)への歯科医療提供、歯科専門職の人材確保(育成)、地方行政における歯科医療提供体制などについてです。
従来の歯科医療は、歯科医院を受診した患者さんを診る受動的なものでしたが、少子高齢化が進み、地域を包括した医療の提供が叫ばれるようになりました。歯科医師会では、これらについて検討を重ねていましたが、今回、正式に取りまとめられた形です。
概要は、口腔(こうくう)の健康を維持することにより健康寿命を延伸し、成長発育期の継続的な管理を行うことにより生涯を通じた口腔機能の向上・維持につなげるものです。そのために、病院歯科などの高次医療施設とかかりつけ医が連携し、歯科医療の安定化を図ります。さらに複雑化した高齢者医療を担う上で、医科歯科連携を推進し、介護職を含む医科系多職種との共同による歯科医療を提供するのを目指します。
知的障がい者や要介護を含む身体障がい者などの通院治療が困難な患者さんが医療難民にならないようにも配慮します。
歯科医師会は、地域ごとの特性を考慮した、その地方に合った適正な医療を提供できるように頑張っています。(県歯科医師会)
引用:福島民報 2023年7月3日 朝刊7面