診療情報

ウイルスも細菌も、おもに「口」から侵入します

新型コロナウイルスによって、感染症について考える機会も多くなりました。
感染症には、内因性と外因性があります。内因性とは自分がもつ「常在菌」によって感染症を起こすもので、抵抗力の低下で発症しやすくなります。口腔内常在菌では歯周病、誤嚥性肺炎などが挙げられます。一方、外因性感染症は、インフルエンザウイルスや赤痢菌、コレラ菌などで、新型コロナウイルスもこれに入ります。

内因性、外因性ともに感染症の大きなポイントとなるのが「口」。ウイルスも細菌も、おもに侵入する入り口だからです。
口腔内には約700種類もの細菌が生息、多くのウイルスも存在しています。ですから、口腔にはさまざまな防衛手段が備わっており、粘膜下には細菌を排除するための食細胞や免疫担当細胞がたくさん存在します。口の近くに2つもある顎リンパ節。これは口腔が細菌だらけだからこそ口のそばに配置され、免疫の細胞を作って口腔内を助けているのです。しかし、その免疫機能は20代から低下し始め、40代から急激に低下します。

全身の健康のためには、粘膜から侵入する菌を減らすことが大切

感染症とは、宿主(人間)の免疫力と原因菌の力関係で成立しています。人の死亡要因の多くは、がん、脳疾患、老衰(肺炎)、循環器疾患です。しかし、人はがんでは死にません。最終的には自分がもつ常在菌で死に至ります。高齢者には、常在菌が原因となる誤嚥性肺炎や敗血症で亡くなる方もいます。免疫力が低下し、常在菌と共存できなくなったときが人間の寿命なのです。

感染とは、宿主(人間)と微生物の力関係で決まる!

感染症は、宿主の年齢、性、人種や免疫力と、原因菌である微生物側の力関係によって成立します。
宿主が強ければ、日常的に入ってくる菌も影響はありません。しかし宿主が弱い場合、弱い菌であっても場合によっては命に関わります。

[宿主側の因子]
宿主
■感受性
■免疫力

VS

[微生物側の因子]
微生物
■細菌数
■定着性

※感受性…年齢・性・人種などの要素

引用:婦人画報(FUJIN GAHO)20.6月

診療科目

「口からはじまる健康づくり」

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野村院長

院長が「きわ歯科クリニック」を誕生させた道のりを、歯科免疫学のお話を通じてご案内します。詳しくは、理念・誕生までの道のりをご覧ください。

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