診療情報

口の中のケアで感染リスク減!

ウイルス対策としての口腔ケア

ウィズコロナ時代、口腔ケアを怠り口の中が汚れていると、感染症にかかったり重症化するリスクが上昇することがわかってきました。では、なぜ口の中が汚いとウイルスに感染したり重症化しやすくなるのでしょうか?

通常なら、だ液中にある免疫物質がウイルスを取り囲み、粘膜内に侵入しないようにブロックします。そしてだ液の自浄作用によって洗い出されます。しかし口腔内に歯周病菌などの病原菌があると、ウイルスの侵入を手助けする「プロテアーゼ」という酵素が出てウイルスが活性化してしまい、感染リスクを高めてしまうのです。

また、だ液中にある歯周病菌が、歯周ポケットやむし歯で開いた穴を通じて血管に入ります。新型コロナでも、ウイルス性肺炎が落ち着いた後に二次性細菌性肺炎を引き起こすことが報告されており、歯周病菌と新型コロナ重症化の関連性が推察されます。

このようなことから感染症予防の観点からも、歯周病やむし歯が重症化する前に、歯科医院で徹底的に治療することが重要です。と同時にご自身でのホームケアにも取り組みましょう。

自分でできるホームケア

●最低でも1日2回の歯磨き
●数日に一度はデンタルフロス等で歯と歯の間を掃除
●こまめにうがいをする

病原性のある細菌が口腔内にない状態にすることが重要です。

●舌の汚れは専用クリーナーで掃除しましょう。

舌が白く見えるのは食べかすや細菌がたまっている証拠。クリーナーは奥から手前に軽い力で、舌を傷つけないように。

●マッサージで唾液力アップ
だ液中には抗菌作用のある免疫物質が含まれます。

耳下腺(じかせん)
耳の下から少し前に人差し指・中指・薬指を当て、円を描くようにゆっくり回す。(10回以上)

顎下腺(がっかせん)
両手で握りこぶしを作り、アゴの左右にはめこむようにして手前に向かって動かす。(10回以上)

舌下腺(ぜっかせん)
親指を立ててアゴの下から舌の部分を優しく押す。(7~10回)

引用:AERA 2020.7月13日号より

診療科目

「口からはじまる健康づくり」

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野村院長

院長が「きわ歯科クリニック」を誕生させた道のりを、歯科免疫学のお話を通じてご案内します。詳しくは、理念・誕生までの道のりをご覧ください。

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