診療情報
生涯健康な歯で!!50歳からのケア2
過去の治療の再確認を
治療歯の寿命は永遠ではないので違和感の出る前に受診をしてください。20~30代で治療したときに使った素材がそろそろ劣化してきている年齢です。
根の治療をしている場合、10~20年前の治療だと、細菌が繁殖している可能性もあります。今では根の中に充填するセメントは密閉性の高い物を使用し細菌の侵入を抑える材料がありますが、過去の治療だと小さな隙間が出来ていて、そこから時間をかけて悪くなっているケースもあります。
特に、適合が悪いかぶせ物や詰め物が入っている歯などは、その可能性が高まります。他に年齢とともに歯を支える骨や筋肉が痩せたことで、噛み合わせや治療歯のかぶせ物が合わなくなることもあります。だ液量も低下しはじめる年代なので、この時期に一度、過去の治療歯を調べるといいでしょう。
顕微鏡治療やCT画像診断は、通常の治療では見えない細かい部分の問題もチェックすることができるのでおすすめです。
引用:MyAge 2019.7月6日号