診療情報
歯の寿命 定期健診で2~10倍長く
日本の平均寿命(男性80・5歳、女性86・83歳、2014年)は、年々伸びてきています。しかしながら歯の寿命は、なかなか人の年齢に追いつかないのが現状です。
最近の統計では、最も平均寿命が長い歯は下顎の犬歯(糸切り歯)で、歯が生えてから約63年です。逆に、最も寿命が短い歯は、下顎の第二大臼歯(親知らずのひとつ前の歯)で約45年です。女性の歯の寿命は男性よりも少し短い傾向にあります。歯を失う原因の90%以上は、むし歯や歯周病であり、それらを予防することで歯の寿命を伸ばすことができます。
ホームケア~自宅で
口腔清掃=歯ブラシ、デンタルフロス、歯間ブラシを組み合わせて、より効率的なプラークコントロールをしましょう。
食生活=プラークの形成に関わる甘いもの(特に砂糖)の摂取方法、回数、量、時間などに注意しましょう。
プロフェッショナルケア~歯科医院で
定期健診=6カ月~1年に1回は定期健診をお勧めします。
歯石除去・歯面研磨=自分では取れない部分のプラークや歯石を除去します。
早期のむし歯の治療=歯の寿命は確実に長くなります。
定期的に歯科医院に通っている人は、歯が痛い時だけ通っている人に比べて2~10倍、歯の寿命が長いという統計が出ています。(県歯科医師会)
引用:福島民友 2016年5月16日朝刊11面