診療情報
歯周病 糖尿病と密接
元気に長生きするには、口の健康維持が欠かせない。虫歯や糖尿病などで歯を失い、よくかめないままでは十分に栄養を摂取できず、体力が衰えてしまう。かむことは脳を活性化する効果もある。歯の数が減ると、寿命が短くなる、認知症になりやすい、転倒しやすくなるなどの報告もある。
国と日本歯科医師会は、80歳になっても自分の歯を20本以上保つことを目指す、’8020(ハチマルニイマル)運動’を推進しているが、達成できなくても、入れ歯などでかめる機能を保つことは大切だ。
また、感染症である歯周病は、全身の様々な病気のリスクになる。特に糖尿病とは密接な関係にあり、互いに症状を悪化させるといわれる。
病院で手術を受ける患者に歯科治療や口の清掃を積極的に行うことで、病状の回復が早まり、入院日数が短くなったという報告もあり、国は医科と歯科の連携強化に乗り出している。
引用:読売新聞 2016年11月7日 朝刊17面