診療情報
ストレスが原因かも
ひとくちに舌の痛みといっても複雑で、歯科医師もなかなか診断を下すのは難しいものです。
そこで今回は舌の痛みの種類を簡単に説明します。
舌の痛みは三つの病態に区別されます。一つは肉眼的に異常がわかるもの。例えば
(1)鋭利な歯や不良なかぶせ物で傷が付いたもの
(2)口内炎によるもの
(3)合わない義歯による潰瘍
(4)がんによるもの
などが挙げられます。肉眼的に異常が認められない場合は「神経痛」や「舌痛症」が考えられます。
「神経痛」の場合は食べ物が口に入った途端に激痛が走りその後しばらくすると治まるという痛みです。
原因は三叉神経痛、舌咽神経痛、外傷等による持続性神経障害性疼痛などが挙げられます。
「舌痛症」は原因がはっきりしない舌の痛みです。原因はストレス、性格、心の病などが挙げられます。
肉眼的に異常と分かる場合は、一般開業医で原因の除去や薬物の塗布、義歯の調整を行い治療できますが、「神経痛」や「舌痛症」の場合は口腔(こうくう)外科や精神科などへ紹介されます。痛みがでたら早めに受診をしてください。
引用:福島県歯科医師会