診療情報
味の感じ方はお口の環境で変化する? 
口腔環境を整えて食事を楽しもう!
私たちが食べ物を「おいしい」と感じるとき、そこには口腔内環境が大きく関係しています。唾液や舌表面の状態、歯周病やむし歯の有無、さらには舌苔(ぜったい)という舌の表面にこびりつく苔状のものなども、味覚に影響を与える要因です。
味覚は多くの場合、舌の「味蕾(みらい)」という器官で感知されますが、これは視覚や嗅覚との連携によって左右され、複雑な感覚として成り立っています。
また、味覚の感じ方は個人差が大きく、他人と「これが甘い/しょっぱい」などと完全に共有することはできません。「おいしいよ」と言われても他人と同じように感じるとは限らないのです。
子どもは特に苦みを感じやすい傾向にあり、成長とともにその感受性は変化します。年齢を重ねると、唾液の分泌量が減ったり、味蕾の動きが衰えることで味を感じにくくなることもあります。味覚の低下は食の楽しみを奪うことにも繋がるため、定期的に歯科医院でのケアを受け、口腔内環境を整えることが大切です。
引用:福島民友 2025年7月7日より




