診療情報
口と腸を整えてウイルスから身を守る
免疫力とは、細菌やウイルス、花粉などの外敵(異物)から体を守り闘い、病気にならないようにする「抵抗力」「防衛機能」のことです。この免疫がしっかり働き、病原体の体内への侵入や増殖を防ぐことで、体は健康な状態を保つことができるのです。
私たちの体には、大きく分けて、異物を侵入させないように防御する「粘膜免疫」と、防御を突破して侵入してきた敵を攻撃する「全身免疫」という2段階の免疫システムが備わっています。
2つの免疫システムのうち、病気予防の第1段階で重要な役割を果たしているのが粘膜免疫。病原体の侵入口となる口から腸にかけての粘膜には免疫物質が分泌され、病原体を無力化し排除することで、感染を防いでいます。
粘膜免疫などの免疫システムは、一般には2~3歳までに整うとされていますが、免疫の働きは30代をピークに落ち始め、高齢になればなるほど低下します。また、不規則な生活習慣や食生活の乱れ、睡眠不足、ストレス、気候の変化などによっても免疫力は低下。すると細菌やウイルスの格好の標的になってしまいます。
免疫力を高め、健康を維持するには毎日の生活が大切。生活習慣を見直し、普段の暮らしの中で取り込める、免疫力アップ術を実践してみましょう。
引用:すてきな奥さん 新春22.1月より