診療情報
噛めるお口の大切さガイダンス「めざせアクティブシニア!」
アクティブシニアという言葉をご存じですか?
アクティブシニアとは、年齢を重ねても趣味や様々な活動に意欲的な元気なシニア層のことをいいます。
そのために何より大切なのが、ご自身の健康です。健康寿命(健康上の問題がない状態で日常生活を送れる期間)を延ばすために、毎日の生活習慣や身体全体の健康管理はもちろん必要ですが、お口の健康もとても大切なのです。
よく噛めないと栄養不足になりがちに
歯が弱くなったり、少なくなって食事が十分に噛めなくなると、どうしても柔らかい食事が増え、糖質の摂取量が増えます。お肉も食べにくくなるため、タンパク質不足に陥りやすく、筋力や免疫力の低下につながりシニアの自立度を下げる大きな要因になってしまいます。
よく噛める人は認知症になりにくい
自分の歯でしっかり噛んで食べている人と比べ、自分の歯が少ない人の方が認知症の発症率が高くなっています。
また、義歯を使用して食事をしっかり食べられている人の認知症発症率は、自分の歯がしっかり残っている人と同じくらいの低さだという調査結果が出ています。
定期的に歯科医院のメンテナンスに来院し、予防指導や予防処置を受けている人は、高齢になっても数本の喪失で済みます。しかし痛い時だけ来院する人は、60~70代で急激に歯を失って、一気にお口の老化が進行しています。
欧米では歯の病気に罹っていなくても予防的な治療を受けることが一般的ですが、残念ながら日本ではまだまだ普及していません。