診療情報
1日3回の新習慣!「殺菌ベロ回し」って?
唾液は天然の消毒液
唾液には殺菌力があり、歯周病やむし歯を防いでくれます。
歯周病やその毒素は、糖尿病などの生活習慣病、骨粗鬆症、誤嚥性肺炎などの原因になることがわかっています。唾液をだして歯周病やむし歯を防ぐことが、全身疾患の予防につながります。そのためには、「殺菌ベロ回し」が効果的です。
「殺菌ベロ回し」は、舌を動かすことで舌本来の機能を取り戻し、唾液の分泌を促す運動です。唾液の消毒作用で歯周病などを防ぐほか、舌を鍛える効果も。
基本の1分間殺菌ベロ回し
(1)ベロを伸ばし、歯ぐきの表面を右上からゆっくり円を描くように右下へぐるりと回す
舌は歯周病菌が潜みやすい歯ぐきの奥まで伸ばすことを意識しましょう。
(2)そのまま折り返し、右下から右上まで戻る
下の前歯にベロが当たると痛みを感じることもあるので、なるべくゆっくり回します。
(3)歯ぐきの裏側を左下から左上へなぞる
食べカスなどの汚れを掃除するイメージで回します。
(4)折り返して、裏側の左上から左下へなぞる
(5)上あごの一番奥の左右の歯に触る
ベロは思い切り伸ばし、左右それぞれ3秒ずつ舌でタッチ。
(6)下あごの一番奥の左右の歯に触る
左右それぞれ、3秒ずつ舌でタッチ。
「殺菌ベロ回し」は毎日3回、食後に行います。口は閉じた状態で、ゆっくりしっかり行うこと。(1)~(6)で1セット、1セット1分間OKです。
最近の自粛生活では、会話が少なくなって唾液の分泌も減り、人に会わないからと歯磨きを怠る人も多く、口腔環境は悪化しています。
マスクの下でもできる運動なので、清潔な美しい口元を目指しましょう。
引用:毎日が発見「MAINICHI GA HAKKEN」 20.9月より