診療情報
長時間のスマホは姿勢に要注意
急増中のTCHとは
Tooth Contacting Habitの略で、上下の歯を持続的に接触させる癖のこと。
人間の上下の歯は、何もしていない時は接触せず、会話や食べ物の咀嚼などの動作をする時だけ瞬間的に触れるもの。
合計しても1日20分以下が正常。ところが、TCHが常態化すると、口の周りの筋肉が疲労し、血流が悪くなり、頭痛や肩凝り、眼の疲れのほか、虫歯ではない歯が痛んだり、顎関節症になったりする。長時間の正座をして足がしびれるのと同様、痛みの感覚が敏感になる。
TCHセルフチェック表
□ 上下の歯が、常にどこかしらついている
□ ふと気づくと、歯を噛みしめていることが多い
□ 朝起きると、首や肩が凝っている
□ 顎を開くときに痛みを感じることがある
□ 口を大きく開けづらいと感じることがある
□ 頬周辺の筋肉が疲れる
□ 耳の周辺がいつもだるく、重たい感じがする
□ スマホの利用時間が毎日平均3時間以上ある
□ スマホゲームやSNSが趣味だ
ひとつでも当てはまったら要注意。TCHはついやってしまう癖なので気づいたら意識的にリセット深呼吸をするとよい(上下の歯が触れない位置に収まり、頭もシャキッとする)
TCHリセット深呼吸
(1)背筋を伸ばして膝を揃えて座り、鼻から息を吸う。
(2)肩を下げて、口からふーっと息を吹き出す。
(3)(1)(2)を3回繰り返すと、上下の歯の間に隙間ができる。