診療情報
高齢者に多い口腔乾燥、大半は薬剤性 「口が乾く」は薬局で解決!
高齢者に多い「口の渇き」。老化現象と思われがちだが、薬剤性のものが少なくない。口腔乾燥はQOLを低下させるだけでなく、誤嚥性肺炎の引き金にもなる。薬局でこまめに聞き取りを行い、早期に対処することが重要だ。
■口腔乾燥の原因
【疾患・病態】
シェーグレン症候群、糖尿病、甲状腺機能亢進症、脳血管障害、パーキンソン病、筋ジストロフィー、C型肝炎、腎機能障害、放射線治療の副作用、緊張・ストレスなど
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・唾液分泌量の減少
・粘性の増加
・分布の異常
↓
口腔乾燥(ドライマウス)
【生活習慣・環境】
寝たきり、口呼吸、過度の飲酒、喫煙、居室内の乾燥など
【薬剤】
・「口渇」が副作用に挙げられている薬剤は非常に多い
・「長期服用」「多剤併用」は口腔乾燥のリスクを高める
引用:日経ドラッグインフォメーション ‘14.6月