診療情報

砂糖とむし歯の”甘くない”関係-2

砂糖と発展した歯科医療

皮肉なことに、歯科医師(Dentist)が生まれた18世紀のヨーロッパ、特にイギリスでは、砂糖消費が急速な拡大を見せていました。社会史学者のシドニー・ミンツによれば、イギリスにおける1件の雑貨屋当たりの砂糖販売量は、1710~1719年の8.23ポンドに対して、1730~1739年には14.90ポンド、1790~1799年には24.16ポンドとなっています。1790年のイギリスの砂糖輸入量は1700年の3.6倍に達しました。
その間、近代的歯科医療がイギリス都市部で栄えていきます。
もちろん、当時の人々が「砂糖を食べるとむし歯になる」と認識していたとは考えられません。むしろ逆に、薬を砂糖で包んで飲みやすくするとして、『薬局方注解』(1733年)にいくつかの処方が残されています。特に子どもの服薬に砂糖はしばしば使われたようです。

4歳児の砂糖摂取制限

現在のイギリスでは、4歳児をターゲットにした砂糖摂取制限のキャンペーンが盛んです。イングランド公衆衛生機構(PHE)が行っているのは、4~10歳までに摂取する砂糖の量が角砂糖5500個分、重量にして5歳児の平均体重と同じ22キロに達していることに危機感を表明。4歳児の時までに行動を改められるよう、保護者を教育するプログラムをいくつか提供しています。
「シュガースマート」と名付けられたスマホアプリでは、食品それぞれに付けられているバーコードを読み取ると含有されている砂糖量が分かる仕組みで、1日の目安を超えないように注意しておやつを与えたり、献立を選んだりできます。そのほか、砂糖による健康被害を伝える短い動画をサイトにアップしています。言うまでもなく、砂糖の過剰摂取は、むし歯だけでなく、糖尿病など全身疾患とも関係しますが、子供の2型糖尿病も問題となりつつあるとされています。
ガムは、唾液分泌量を上昇させるため、唾液によるむし歯予防効果を高めるとして期待されているのです。

一方、イングランド北部のヨーク市では、保健経済学コンソーシアムのL・クラクストン氏らが、「イギリス全土の12歳児全員が1日1回、シュガーフリーガムを噛めば、国営医療(NHS)にとって年間820万ポンドの医療費削減となる。これは、36万4000回のチェックアップ(歯の簡易検査)のコストに等しい」とする論文をイギリス歯科医師会の機関紙「BDJ」に掲載して話題を呼んでいます。

一方、日本などではキシリトールのむし歯予防効果などが期待されていますが、国際的な医療技術評価機関「コクラン共同計画」は「効果を示す疫学的根拠があるなどは言えない」としており、なお論議を呼びそうです。

引用:孫の力16.5.1 歯医者さんと上手につきあう方法 水谷惟紗久

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