院長ブログ
歯と関節と筋肉の調和 (10/10/31)
ストレス社会と言われて久しい。人間は歯と顎関節と咀嚼筋の協調運動を行い、唾液分泌を促し、味覚をはじめとする五感を働かせて、食事を楽しんでいる。健康であれば、この動きを毎日無意識に行っていて、まるで意識することもない。ところで患者さんがストレスに伴う噛み合わせの不調和による、歯痛や歯の知覚過敏、筋肉の痛みをムシ歯の痛みだと思い込んでおられる時、この話をすると、皆さんとても驚かれます。来院される方にかみ合わせが、完全な人はあまりみかけませんが、生体許容範囲であり、無症状の場合、あえて指摘することはしません。しかし、そのズレが、限界を超えると、不定愁訴(検査ではわからない)という困った症状に陥るケースもあり、注意が必要です。このような方には必ず、頸椎のズレ、頭部の傾き、顔面非対称を認めることは、よく経験しますが、
数値で示す事が出来ません。本当に、難しい領域です。