診療情報

砂糖とむし歯の”甘くない”関係

砂糖業界の陰謀?

「砂糖を食べるとむし歯になる」ということを世界で初めて疫学的に明らかにしたのは、スウェーデンで行われたビペホルムスタディで、1954年に発表されました。精神病院の入院患者を対象としてさまざまな砂糖を含む食物を与え、長期間にわたって観察した結果から「粘着性の高い砂糖含有植物を高頻度に摂取する群では、むし歯になる確率が高い」という事実を引き出したものです。現在では、とうてい、倫理委員会の許可は得られないと考えられる研究ですが、むし歯の大きな原因を突き止めたという画期的な意義がありました。

しかし、1971年にアメリカで行われた大規模な「う蝕予防プログラム」(NCP)の国家事業では、なぜか、砂糖摂取制限の目標が重視されませんでした。昨年、カリフォルニア大学サンフランシスコ校のクリスティン・E・カーンズ氏らが発表した論文によれば、当時、砂糖業界によるロビィ活動の結果、NCPから意図的に砂糖摂取制限の目的が隠されたことが示唆されました。研究では、1960年代に砂糖業界と深いつながりがあったとされるイリノイ大学のロジャー・アダムス名誉教授(有機化学)が残した業界とのやり取りを記録した議事録や書簡集などの資料を検証。また、むし歯が深刻な保健上の問題になっていた1969年、米国立衛生研究所(NIH)の国立歯科研究所(NIDR)は10年計画で、むし歯を根絶するための研究計画の応募を開始しました。71年のNCPの策定に至るわけですが、この過程で、砂糖とむし歯の関係を否定することができませんでした。

しかし、むし歯予防の目的で砂糖摂取制限が全米的に行われると砂糖消費の大幅な落ち込みが懸念されたため、砂糖とむし歯の関係をあえて軽視するよう、アダムス氏を通してNIDRに働きかけたというのです。その代わりとして、フッ素化物応用の推進や、むし歯ワクチンの開発、歯垢分解酵素の研究に力点が置かれることになりました。結果、フッ素や歯垢分解酵素を含む歯みがき粉などが開発され現在に至っています。

引用:孫の力 16.5.1「歯医者さんと上手につきあう方法」

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