診療情報

「きれいな口」で体調改善

先月29日、熊本県益城町総合体育館に避難していた女性(83)は、「こんなに良うなるとは思いませんでした」と笑顔を見せた。

女性は14日夜の最初の大地震の直後、体育館に避難した。当時、入れ歯はつけたままだったが、洗浄剤などを持ち出す余裕はなかった。家の中はめちゃくちゃで帰ることもできない。下あごの歯茎が傷ついて激しく痛み出し、配られる食事も食べられない。頭まで痛くなり、話すのもおっくうで、一日中ぐったりと動かなくなった。

1週間余り、我慢を続けていたが、避難所の入り口横に歯科の応急処置ができるブースが設置されたので相談に行った。熊本県歯科医師会理事の竹下憲治さんが入れ歯の歯茎に当たる部分を削り、歯科衛生士が口の中や入れ歯を洗い、薬をつけてはめ直した。

しばらくすると、痛みはウソのように収まった。食べられるようになり、元通り歩けるようにもなった。「あのままだったら、どんどん具合が悪くなったと思います。本当にうれしかったです」

熊本県歯科医師会と同県歯科衛生士会は、最初の大地震発生の翌日から避難所の巡回をした。1000人規模で被災者が集まる町総合体育館には、22日から常設のブースを設置した。歯科衛生士が避難所の人たちに声をかけると、実は人前で入れ歯をはずすのが恥ずかしく、つけたまま汚れている高齢女性が少なくなかった。話を聞いた歯科医師たちは、ついたてでブースを囲んでプライバシーを確保。安心して入れ歯を洗えるようにした。

夜中の避難で入れ歯をはずしたまま避難した人には、新しく入れ歯を作った。相次ぐ地震のストレスのせいか、歯を食いしばって欠けた人もいた。とがった部分を丸く削り、口の中に傷がつかないようにした。

竹下さんは「高齢の人は、食べられないと体力が落ちる。口の中が汚れると感染症にもかかりやすい。避難所での健康を保つためにも口のケアが大切」と話す。

東北大学加齢医学研究所教授の荒井啓行さん(老年医学)によると、東日本大震災では地震発生後3週間~1か月をピークに高齢者の肺炎が増えた。多くは、夜、睡眠中に唾液をのみこみ、口の中の細菌が誤って肺の中に入って起きる誤嚥性肺炎だった。トイレに行かずに一日中横になって便秘になり、腹圧が上がって胃の内容物が肺に逆流し、肺炎になった人もいた。
「トイレを我慢せず、横になってばかりいないで座ったり、歩いたりする。そして、歯ブラシで口の中をきれいに保つことが誤嚥性肺炎の予防につながる」と荒井さんは指摘する。

引用:読売新聞2016年5月5日朝刊11面「医療ルネサンスNo.6302 熊本の被災地で」

「口からはじまる健康づくり」

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野村院長

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