診療情報

口腔の老化 口は災いのもと

ヒトは、生きるために食物を摂取しなければなりません。そのスタートが「かむ」こと。かむことによって食物は細かく粉砕され、唾液と混じり食道、胃へと送り込まれ吸収されます。

かむことには満腹中枢を活性化する作用、記憶の中枢や大脳皮質が活性化され頭の回転が良くなったりボケを予防する作用、顎の骨の量が増え歯周病や顎関節症を予防する作用、顔の筋が鍛えられてしわを防いだり発声が良くなる作用、唾液量が増えて細菌に対する殺菌効果が増し敏感になり、分泌された酵素による活性酸素消去作用などもあります。

口腔の老化でかめなくなると、栄養素の取り込みは減り、全身の活力の低下を引き起こします。かめなくなる第一の原因が細菌感染によって歯茎に炎症を起こす歯周病です。歯茎の腫れが続くと歯を支えている骨が減って歯が動くようになり抜け落ちます。しかし、この細菌は誰もが持っている菌(常在菌)なのです。

通常は免疫力により腫れは起こしにくいのですが、歯垢(細菌の塊)の停滞により菌の毒素が強くなったり、全身が歯茎の抵抗力が弱まると歯周病は進行します。

腫れて出血する歯茎にはたくさんの微小潰瘍があり、ここから細菌が歯茎に侵入し、さまざまな炎症性物質が毛細血管を通して全身に広がるといわれています。歯垢の多い口では肺炎も起こしやすくなり、糖尿病を悪化させ、狭心症や脳梗塞も引き起こしやすくボケも進みます。口は災いのもとなのです。

歯周病を進行させる生活習慣としてたばこ、早食い、偏った食事、間食、歯をみがかないまま寝てしまう習慣、痛い時だけの歯科治療、奥歯のないかみ合わせ、笑いや会話の少ないストレスの多い生活などがあげられます。このような状態で唾液量も少なくなると口腔の老化は急速にすすみます。

良くかむことは歯垢の付着を減らし歯茎のマッサージ効果にもなるのですが、かむ回数の減った現在の食生活では「ハミガキ」によって歯垢を取り除き、歯茎のマッサージをすることで抵抗力を高めることが必要です。

50年もてば良かった歯を80~90年もたせるために、そして口を災いのもとにしないために毎日の口腔ケアが欠かせません。(共愛会病院歯科口腔外科部長)

引用:「北海道新聞」2013年11月18日

診療科目

「口からはじまる健康づくり」

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野村院長

院長が「きわ歯科クリニック」を誕生させた道のりを、歯科免疫学のお話を通じてご案内します。詳しくは、理念・誕生までの道のりをご覧ください。

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